あおのラララ♪ライフ

暮らしを楽しむブログ

二人の母

こんにちは。あおです😊

ご訪問いただきありがとうございます。

 

義母は一昨日91歳の誕生日でした。

 

蔓延防止が解除され、面会が許されたので、久しぶりに義母のいるグループホームへ会いに行きました。

でも予約制で1日3組まで、ワクチン接種証明を見せてエントランスでできるだけ短時間の面会と決められています。

まだまだ自由にはなりません。

 

「お誕生日には、ホールケーキにろうそく!」となぜかこだわる夫は、ホールケーキを持って行きたかったみたいですが、電話して聞いてみるとやはり難しそうでした。

ケーキはホームで準備をしてくれて、お誕生日会をしてくれるそうです。

 

前回面会に行ったのは、昨年12月。

ずっと車椅子の生活となり、認知症がだいぶ進行しているので、「夫(息子)のことはともかく私のことはわかるかしら……」と思いながらの訪問でした。

 

エントランスで義母は満面の笑顔で迎えてくれました。

すごく嬉しそうです。

少なくとも夫(息子)のことは覚えてるようでした。

私のことは覚えているようないないような……

 

義母は、その瞬間、どうやら自分の住んでいた家(実家)の玄関にいると思っているようでした。

私達が帰省したのを迎えている感じです。

 

「海があるだろう…」

「近くに学校があるから…」

 

義母の話しから察するに、頭にある風景は今は誰も住んでいない実家の玄関の外の風景です。

 

「ご飯は食べてる?」

「食べてる。」

「美味しい?」

「美味しい。」

 

このぐらいの会話が成り立つ程度。

 

「トイレやお風呂は当然ひとりじゃ無理だと思うけどどうしているんだろう?」

と夫に聞いてみましたが、何も知らない様子。

プロにすっかりお任せで、大変な思いをせずに済んでいることはありがたいことです。

 

短時間の面会ということなので、30分ぐらいで帰ろうとすると、義母は

「もう帰るのか。」

と何度も言って、納得できない様子。

そしてとっても寂しそう。

 

わからないことがどんどん多くなって、心細いのでしょう。

やはり家族に感じる安心感は大きいのだと思います。

切ないけど仕方がない。

 

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私の母は82歳。

80歳で脳梗塞になり、その後遺症で高次脳機能障害となりました。

幸い身体の麻痺、言語障害などはありません。

始めは重度の認知症のような症状でしたが、それもだいぶ改善されました。

 

ある日突然、別人となった母をなかなか受け入れられずにいましたが、1年もたてば慣れるものです。

それに適度な手抜き介護は、母には効果的だったようで、ひとりでできることも増えてきました。

 

我が家と母の家は隣なので、渡り廊下でつなげて行き来できるようにしました。

そのおかげで離れている時間が増えたので、ずっと一緒にいた時よりは、言い争いが減りました。

私も自分の時間ができたので、心に余裕をもつことができました。

 

母はあまり考えずにしゃべり続けます。

トンチンカンなことを言っているのを、いちいち訂正していると喧嘩に繋がるので聞き流すようにしていますが、疲れます。

黙って!というのも頻繁だと不機嫌になりますから…

 

家電が使えなくなった母ですが、固定電話は、失敗しつつもまだ使えるので、暇さえあれば叔父や叔母に電話をしているようです。

叔父、叔母にしてみれば、忙しい時に頻繁に電話してきて同じ話を繰り返し聞かされるのは大変なのでしょう。

あまり快く思われていないようです。

 

「そんなに暇ならデイサービスを増やせば?」

と提案したら、母はその気になったみたいでケアマネさん訪問日に、自ら進んでデイサービスを週2日から3日に増やしてほしいとお願いしていました。

 

しかし、1週間だけ3日にしたら、すぐ挫折。

理由はずっと大声でしゃべり続ける人がいて週3は疲れるとのこと。

 

「人の振り見てわが振り直せ」ですよ。

 

家電といえば、洗濯機なら元通り使えようになるかもと思いチャレンジしてみたことがあります。

母は洗濯機に洗濯物を入れ、洗剤、柔軟剤はセットできます。

蓋を閉めるのもOK!

そこまでできれば、その先は電源ボタンを押して、スタートボタンを押すだけです。

 

わかりやすいように電源ボタンの横に①とかいたシールを貼りました。

そしてスタートボタンの横に②とかいたシールを貼りました。

 

「①を押して、次に②を押すだけだよ。簡単だね。やってみて!」

と言ったら、母は①シールの上を一生懸命押しています。

 

「①シールの上じゃなくて、横の電源ボタン!」

 

そこで今度は、電源と書いてあるボタンの真上に①シールを、スタートと書いてあるボタンの真上に②のシールを貼りました。

 

「電源、スタートの文字は見えなくなっちゃうけど①②の順に押せばいいからね。やってみよう!」

 

今度は無事①シールの上を押して電源ボタンを入れることができました。

次は②を押してスタートのはず……でしたが、母は②を2回押してしまいました。

スタートボタンを2回押すと一時停止になります。

 

「なんで2回押すのよ?」

 

「だって②回って書いてあるから……」

 

洗濯機が使えるようになるには時間がかかりそうです。

 

こんな母ですが、寝るときには必ず私に言ってくれます。

「今日も1日どうもありがとう。」

 

なぜ忘れないのか不思議…

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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